どうしていま尾崎咢堂?
「日本憲政の父」とも呼ばれる尾崎の政治活動と政治思想は、現在の日本内外の政治状況に極めて有意義な示唆を与えてくれる。 歴史というページの中にしまい込むことは愚かなことであり、現在の日本そして世界における政治の中で尾崎思想を活かさねばならない。
さらに必要なことは、その尾崎を支えた有権者の心持ちをあらためて再認識すべきであろう。手弁当で選挙応援(三重県の選挙区)をし、立ち会い演説会におカネを払ってまで集まった有権者の意識を、いま我々は改めて知らなくてはならない。
彼らは尾崎に何の利益も要求せず、尾崎を選挙という呪縛から解き放ち常に日本と世界のレベルに視点を向けさせたのである。
・・・・・・ 「世界の眼」掲載 |